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  • 執筆者の写真マサラワーラー

マサラワーラーのインド料理図鑑



これをよめば、レストランでも、マサラワーラーのイベントでもあんしんだぜ!

マサラワーラーのインドりょうりずかん

1 インドにはいろいろな料理があるよ 

インドは日本よりだいぶ広いので、いろんな料理があってビックリするよ。

おおざっぱに分けると『北』と『南』でだいぶ様子がちがっているよ。

たとえば



北インドの料理


チャパーティー(薄焼きパン)とサルソン カー サーグ



チキンコールマー

揚げたまねぎとか、カシューナッツのペーストとかを使った料理


チキンシャージャハーニー

生クリームやカシューナッツのペーストが入っていてリッチ。


マトンモグライ

これも白いの、モグライというのは、『ムガル帝国の』という意味



よくインド料理屋さんで食べられるカレーは、大体北インド料理。

特徴は主食が小麦粉のパンなので、パンに合ったこってりした料理が多い。

でも、インド料理屋さんで大人気の『ナーン』は、意外とインドではメジャーなパンじゃないんだよ。

なぜならナーンは『タンドール』という特別なオーブンがないと焼けないから。


タンドゥーリーチキンは『タンドールで焼いたチキン』という意味なので

これもタンドールが無いと焼けない。

それよりも、薄くて発酵してないチャパーティーのほうがみんな知ってるんだ。


チャパーティーと豆(ダール)はインドの国民食!


『北インドはこってり』といっても

おうちの料理は、そんなにこってりしてないよ。



続いて、南インドの料理


ミールス(南インドの定食)



サーンバール

南インドでみんなが毎日たべてる野菜と豆の料理。




ラッサム

コショウとクミン、ニンニクが効いたスープ。そのまま飲んでもご飯にかけてもおいしい。


クートゥ

豆と野菜とココナッツミルクの料理

クートゥには「合わせる」って意味があるから

豆と野菜だけじゃなくて、いろいろな種類がある。

*下の写真の左側のがクートゥ


南インドは主食がぼくたちとおなじお米だよ。

あと、ココナッツをよく使うのも南インド料理の特徴だね。

大雑把に北と南に分けたけど、他にも無限に料理があるから楽しいよ!

東や西や真ん中のインド料理も特徴があるし、決めつけられないんだ。

それと、忘れちゃいけないのは、インドにはいろんな宗教があるってこと。

インドで一番多いヒンドゥー教徒は、神様の乗り物なので牛を食べないし

肉より野菜を食べるほうが良いことだとされているよ。


ヒンドゥー教の神様『ガネーシャ』


大事にされている動物がたくさんいるし、食べ物に関する決まりもいっぱいあるんだ。

ベジタリアンも多くて、ニンニクやタマネギも食べないひともいるよ。

それから、次に多いイスラム教徒(ムスリム)

ムスリムの人達にとって、汚い動物とされている豚を絶対食べない。

あと、チキンやマトンなどの肉料理が上手で、独特の料理もいっぱいあるよ。


牛肉や羊肉でつくる煮込み料理 ニハーリー(ナハーリー)


あと、キリスト教徒の人もインドにはいます。


メリークリスマス!

(*マサラワーラーがキリスト教徒ってわけじゃないよ)



キリスト教徒の人達は食べ物の決まりがあまりないので、牛も豚も食べるよ。

ヨーロッパの料理とインド料理を合体させたような、変わった料理もあるよ。

あと、ジャイナ教徒の人達は、お肉も野菜の根っこもたべないよ。

生き物を殺すことを禁じているんだ。

だから、上手に豆や野菜をつかって、おいしい料理を工夫して作っているよ。


2 汁の多いのすくないの

インド料理はカレーばかりだと思っているひともいるんじゃないかな?

でも、カレーとごはんだけじゃつまらないよね!?

汁が少なくて、ごはんと良く合う、カレーとまぜるともっと美味しくなる料理があるよ。

*ちなみに、じつはカレーという名前のインド料理は… 詳しいお話はこちらも読んでみてね!→「マサラワーラーに学ぶカレー」


野菜とスパイスの炒め物

北インドではサブジ

南インドのタミルナードゥではポリヤル

ケーララではトーレンなんて呼び方もあるよ。

地域やコミュニティによっても、いろんな作り方があって、どんな野菜でも作れる。


チャナマサーラー


マサーラーって、マサラワーラーのマサラと同じ!

いろんな意味があって『具』とか『スパイス』という意味もあるけど

このマサーラーはいろいろな材料でできたグレーヴィーのこと。


チキンペッパーフライ


南インドの鶏肉のマサーラー炒め。

汁気がない料理もいろいろあって、とってもおいしい。


3 ティファンとスナック

インド料理にはいろんなスナックがある。

特に南インドでは、スナックのことをティファンって呼ぶよ。

日本では馴染みの無い料理がいっぱいあっておもしろいよ!


メドゥワダ

これは、豆(ウラドダール)でつくった甘くないドーナッツ。

ウラドダールは粘りがあるので、かきまぜて空気を入れて揚げるとフワフワに膨らむよ。

発酵はさせちゃだめ。スカスカになっちゃう。

甘くなくて、さつま揚げやがんもどきににているよ。


マサラワダ

メドゥワダとは違う豆(チャナダール)を使ってて、穴の開いてないワダ。



ウルレッキラング ワダ(いもワダ)

じゃがいものワダ。


左にみえるのはココナッツの『チャトニ』

ティファンを食べるときは、大体チャトニとサンバルがついてきて、つけて食べるんだ。


イドゥリ



米とウラドダールという豆を水でふやかした後にペーストにして

発酵させてから蒸した蒸しパンだよ。


蒸しあがって蓋をあけたところ!

南インドの朝ご飯の定番!


ラヴァウップマー

ラヴァ(セモリナ粉)を炒って、具と炒めて、水で固めた料理。

日本で言ったら『卯の花』に似てる。


これはライスパフで作ったウップマー。



他に、パンやイドゥリでも作れるよ。


イドゥリを揚げたイドゥリフライ


ティファンはいっぱいあるよ!


マッシュしたジャガイモのてんぷら『アールーボーンダー』



ワダとポンガル

ポンガルは、米と豆のマッシュポテトみたいなお粥。

タレはチャトニとサンバル。


ドーサ

イドゥリの生地をクレープみたいに焼くとドーサになる!

この写真はティファン大集合みたいになった!


お好み焼きみたいに焼くとウッタッポンっていう料理になるよ。





インドの麺類『イディヤーッパン』

米の粉でできた麺を蒸してつくるよ。


使う道具が『ところてん突き』みたいでおもしろいんだ。

おソバみたいに食べないで、固まりを手でとって、サーンバールやチャトニ、ココナッツミルク等につけて食べるよ。



チャパーティは、北インドでは主食だけど 南インドではティファンの一種みたいな扱いだよ




これは、インドの代表的なスナック『サモーサー』


餃子の遠い親戚らしいからびっくりだね!

ほかにも、スナックやティファンは無限にあるので、楽しくってしょうがないよ!



4 主食


インド料理屋さんに初めて行ったときのこと、ぼくもとってもよく覚えている。

すごくビックリしたんだ!何がって?

「ナーン」に!

初めて食べた時は、その形と大きさにビックリして、どうやって食べるのか分からなかったぐらいだよ。

しかも、どこのお店に行ってもナーンを出すし、とっても美味しい。

それで「インドの主食はナーンだ!ナーンを出さない店は本格的じゃない!」

って思っちゃうんだけど、実はこれが間違い!


ナーンはインドの西のペルシャの方が発祥のパンで、タンドールっていう釜で焼くんだ。

タンドールが家にあるって人はなかなか居ないから、インドの人もお店で買ってくる。

だから、そんなに毎日たべるもんじゃないんだよね。インドの人でもナーンを見た事も無いって人も沢山いるよ。

あの形も、涙型だけじゃなくて、丸いのもよくあるんだ。


じゃあ、もっとみんなが食べている主食は何かっていうと、これがいろいろあるよ。

小麦では、スナックのとこでも紹介したチャパーティが全インドでよく食べられる。

ほかにもロティ、パラタ、パロタ、プーリー、バトゥーラなど、いろいろある。


チョーレー(チャナ豆の料理)とバトゥーラ(揚げパン)のセット


あとはご飯!

ご飯にもいろいろある。


日本のインド料理屋さんでもたまに『バスマティライス』を見かける事があるよね。

あれは、インドでも最高級の香り米。とってもいい香りがして凄く細長い

これを食べて、ちょっと詳しい人は

「インド料理で米っていったらバスマティライスだろう!日本米なんて使ったらダサイぜ!」

って思うんだけど、これもちょっと違うんだ。


なぜなら、バスマティライスは高い!そして、香りが良すぎる。

だから、ビリヤニなんかにはよく使うけど、普段のご飯には使われない。


日本のお米にも良く似た短いお米や、ケーララ州でよく食べられるでっかい米粒のお米とか、赤米だってある。



それに、日本でインド料理を作るときは、意外と日本米でも美味しいから

バスマティライスばかり探さなくてもいいと思うんだ。


5 その他

それ以外にもいろ〜んなインド料理がある!

漬け物だってあるよ。


これは鶏肉をスパイスとオイルで漬けた『チキンピックル』




ビリヤーニー

マサーラーとごはんでつくった炊き込みご飯! インド各地でいろいろな種類のビリヤーニーがあるよ!



インド料理と中華料理が合体したような『チキン65』





5 あまいの

インドのお菓子は、すごく甘いんだ!

でも、この甘さが美味しく感じるようになっちゃうんだから

怖いよね!


スージーハルワー

スージー(セモリナ粉)で作ったケーキみたいなお菓子。



ナッツがはいってて、ギー(精製バター)をたっぷり使うので、とってもカロリーが高いよ。

でも、甘くてうまいんだ!


チャッカライポンガル



南インドのティファン『ポンガル』の甘いの。

ミルクで煮てあって、椰子砂糖(ジャガリー)やナッツ、レーズンなんかもはいっててとっても甘い!

南インドで1月の収穫祭「ポンガル』のときに食べる、特別なお菓子なんだ。


コルカッタイ(またはモーダカ)


象の頭の神様『ガネーシャ』の大好物がこれ!

米粉の皮の中にココナッツと椰子糖でできた餡を入れて蒸したおだんごだよ。

ガネーシャ生誕祭で食べる特別なお菓子なんだ。

ガネーシャが仏教といっしょに日本に伝わったのといっしょに、このお菓子も伝わったんだ。


これが、そのお菓子『清浄歓喜団』形も同じ。揚げコルカッタイ!



日本に来たガネーシャは『歓喜天』または『聖天』様になったので

大好物のコルカッタイもいっしょに日本にきちゃった!

ほかにもお菓子はすごく沢山あるよ。

甘さが脳を直撃するけど、なぜかまた食べたくなるんだよね!

これでマサラワーラーのインド料理ずかんはおしまい!

質問があったら、コメント書いてね。

インドのことは知っても知ってもわからなくなることばかりだよ。

マサラワーラーもまだまだ知らないことばっかりなので、気づいたことや発見があったら教えてくださいね!


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